当院の皮膚科治療

患者様は、病気によって生活を妨げられています。当院では、その不自由な時間をいかに短縮できるかを念頭に治療を行っています。

たとえば、ウイルスのイボの治療は「完治に1年かかる」と言われることもあります。しかし、患者様にとってそれは苦痛でしかありません。当院では「可能な限り早い治療」を念頭に、治療を行っています。

もちろん、治療に当たっては選択肢を複数提示し、それぞれのメリットとデメリットも丁寧に説明します。その上で、患者様の意見や希望を最大限尊重して治療にあたります。

当院の皮膚科治療

各疾患に対する
主な症状と治療方法

ニキビ

ニキビ

今までの治療で効果が薄かった治療法や治療薬をヒアリングし、より治療に適した治療法をご提案しています。独自の治療法の「レーザー面圧法」は、多少の刺激がありますが高い治療効果が期待できます。

前胸部・肩・首等の
毛包炎について

前胸部や肩にかゆみのある赤い皮疹が多数出現する場合、多くは「マラセチア毛包炎」と診断されます。しかし、抗真菌薬の塗布や内服処方を受けたところ、余計に悪化して当院を訪れる患者様が後を絶ちません。この場合、マラセチア毛包炎ではなくニキビの可能性があり、ニキビに準じた外用治療を行います。なお当院では特許技術の生体皮膜剤を併用し、汗や皮脂の分泌刺激を低減保持します。また重症化している場合は、レーザー治療を行います。

ニキビ跡

ニキビは放置しておくと、どんどん症状が悪化します。ニキビが悪化すると、症状がおさまってからも、シミになったり、肌の表面に凹凸がにきび痕として残ることがあります。
支線増殖症(これはニキビ跡ではないが治療可能)や傷跡になる前の状態の赤みにも状態次第で対応可能です。

赤ら顔(慢性刺激性皮膚炎)

軟膏治療と生体皮膜剤の併用により、失われた表皮層の厚みの改善を目指します。新たな皮膚炎を起こしやすいため、悪化した場合の状態と治療法や予防法も説明いたします。

赤ら顔(慢性刺激性皮膚炎)

湿疹、アトピー性皮膚炎

湿疹、アトピー性皮膚炎

湿疹は、汗と皮脂良性分の乳化物によって毛穴や皮脂腺に炎症が起こり、全身の各所で強いかゆみを感じる症状です。引っ掻いたりして傷つけると、サイトカインというタンパク質が細胞組織を破壊し、カサカサやザラザラ、あるいはジクジクした皮疹となります。
湿疹やアトピー性皮膚炎の治療には、軟膏治療と内服治療を行います。治療後には赤みが残り、シミや色抜けになる場合があります。また、かゆみを不用意に傷つけてしまうと傷跡として残ってしまう場合もあります。こういった後遺症を防ぎ、また再発させないためのスキンケア等の予防案も提示いたします。

接触皮膚炎

湿布かぶれを代表例とする皮膚炎です。通常は軟膏治療や内服治療を行います。治療後には赤みなどが残りますが、これはお肌の下の組織が傷を治している過程のサインです。通常軟膏治療や内服治療を行いますが、その期間の解説やその後目立たなくなるまでにした方が良い事、しない方がよい行為などについても説明しています。

接触皮膚炎

じんま疹

じんま疹

じんま疹の原因の多くは多因子です。そのため、血液検査を定期的に行って無駄にお肌を傷つけることはせず、内服抗ヒスタミン薬を主に、軟膏の併用を行っています。
治療が進み、かゆみや皮疹の出現範囲や程度の減少に従い、内服間隔を調性し、より体への負担が少ない内服薬に変更するなどします。

ウイルス性イボ

幼・小児のお子様に多いイボで、治療時の痛みの軽減と、治療期間の明確化を特に重視しています。
多くの医療機関は、液体窒素による比較的痛みのある治療を選択されます。それに対して当院では、サリチル酸テープによる治療が主です。足底の尋常性疣贅(ミルメシア)の場合、通常2週間で完治できます。中学生以上で運動している場合は治りにくい場合もあるので、複数の治療法を提示いたします。

ウイルス性イボ

水イボ(伝染性軟属腫)

水イボ(伝染性軟属腫)

通常、治療には水イボ鉗子を用いて摘出しますが、水イボ周囲の健常皮膚を剥がしてしまうリスクがあります。そのため当院では、専用の穿刺器具とマイクロピンセットにより水イボを摘出し、傷跡を最小限にする工夫をしています。

爪水虫(爪白癬)

内服治療は肝臓等の臓器に少なからず障害を起こすため、当院では実施を避けています。そのため、主に爪外用液による治療を行っています。
変形肥大した爪は、爪水虫と直接的な因果関係はありません。希望される方にはグラインダーによる研磨整形術を実施し、形を整えています。

爪水虫(爪白癬)

脂漏性角化症・スキンタッグ

脂漏性角化症・スキンタッグ

毛包炎のかゆみに対する爪による皮膚剥離と微量出血の繰り返しが引き金となり発症すると考えられています。液体窒素による治療だけでなく、炭酸ガスレーザー治療を単独または併用することで、治療跡が目立たなくなります。

その他

尋常性乾癬、水疱性類天疱瘡、手足口病、伝染性紅斑(りんご病)、水痘(水ぼうそう)、突発性発疹、麻疹、ヘルペス、帯状疱疹など、さまざまな皮膚炎の患者様が来院されます。皮膚のことで悩みがある方は、まずご相談ください。

その他

稀なケース
(家族性良性慢性天疱瘡)

この疾患の治療テクニックとしては、皮膚炎や天疱瘡としてではなく、皮膚の擦り傷や外傷、皮膚感染症という観点で治療することがポイントとなります。